自烈亭 ゝ助 じれってい ちょんすけ 何逸亭 やん泥 なにいってい やんでい
引退なんぞはどこ吹く風、最近若手の芸にも厳しい目を向ける。この程度の芸に納得していてはいけない。そんな気迫が感じられる。そういえば会長、六代目圓生が真打問題をきっかけに協会を脱退、三遊協会を立ち上げた時と同じ年。とんでもないことを考えてなければ良いが。 「副会長」「次期会長」と言われて久しい。やん泥師匠、ただこれは天狗連の正式な役職ではなく、全て勝手に本人が言っている訳で、いわゆる「自称○○」である。月例トム寄席の席亭というのも、まあ自称でしょう。そんな彼を我々は尊敬の念を込めて「やん泥自称」とお呼びする。
髪家 三代 かみや さんだい 成田家 紫蝶 なりたや しちょう
芸熱心な彼は、小市民寄席の後は必ず理容館のお客さんに感想や批評を聞いては、自身の向上の参考にしている。「でもね大抵のお客さんは僕の落語が一番面白かったって言ってくれるんだよ」そりゃ、のど元に刃物を突き付けられて聞かれたら、そう答えるしかないでしょう。 社協の仕事で多忙を極める中、相変わらずの宝塚通い、着物の背中に羽でも付けそうないれこみよう、「今年から高座の出はね、舞台後方に幅数メートル、数段の段差を設けてね、出囃子とともにその段差を降りてくるというのはどうだろうか?」それって大階段ってやつですか?
槍太家 一撥 やりたや いっぱつ 成田家 虚生 なりたや きゃしょう
「昨日、そんな昔のことは忘れちまった」。ハードボイルドを気取るわけではなく、最近とみに物忘れがひどいという酎さん。では忘れたくても忘れられないものは?と訊くと、「小市民寄席のネタづくり」という返事。作ることは忘れなくても、本番にネタそのものを忘れそうで心配だ。 昨年は紙切りにも挑戦し大好評だったが、本来は三河弁落語の雄。今年は落日のトリという大役。「ほんなとこで三河弁落語なんて、やっていいだかん?ハハハ・・・」そう笑う彼に、メンバー一同「・・・えっ、紙切りじゃないの?」すぐに順番変更が検討されたことを彼は知らない。
弾家 六区 はずみや ろっく 小呂比家 念挫 ころびや ねんざ
女装家という言葉も広まり、今や男がスカートはく程度じゃ驚かれなくなった。「女装にもクォリティーが求められる時代。もう卒業かな。『落語を聴きたい』ってファンの声もあるし」ここ数年ず〜っとそんなことを言いつつ、結局落語より女装のクォリティーを追求してしまう彼であった。 今年で29周年目の太神楽。「人生の半分、傘や皿を回し続けてきたんだ。すごいなあ」と感慨深げな念挫さん。29年の歳月に磨かれたもの、そして奪われたもの。その全てを物語る頭頂部を撫で回しつつ「来年は30周年。ってことは来年のトリは・・・」と、ちゃっかり“根回し”もしている。
駒久家 南朝 こまくや なんちょう 鶴橋 減滅渡 つるはし へるめっと
自ら高座に上がるだけではなく、最近はプロの師匠の会にて、落語の講義を行う「評論家」としての一面も合わせ持つ南朝さん。熱弁をふるい過ぎて長くなり「早く師匠の落語を聞かせろ!」という文句が出る始末。アツい講義に抗議をくらい、耳が痛い耳鼻科医である。 普段は濃〜いキャラのヘルさんだが以外にも動物好き。昨年より同居する愛猫の可愛らしい仕草に相好を崩す。複数飼いも検討しており「猫は3匹いっぺんに飼えるからええわ。その点嫁ハンは1人づつしか置けんからな〜」・・・え〜、ちょっと言ってる意味が判りませんが。
微笑亭 さん太 ほほえみてい さんた 那古家 攻 なごや こう
プロ、アマ問わず多くのネタを提供している。全国の素人落語家との交流も多く、時々彼の紹介で月例寄席にゲストとして出演していただいている。ただ呼んでくるゲストが上手すぎて、我々天狗の鼻は折られっぱなし。彼には、もう少し下手な素人と付き合っていただきたい。 向山のアピタで着物を売っている。無論天狗連の殆どが、格安の着物をさらに値切って購入している。「良いですか、出囃子のリズムに乗って軽快に歩いて、座布団に座ったら客席にスマイル、着物の柄を充分見せてから上品にお辞儀ですよ」彼にとっては小市民は「ヨセコレ」である。
弾家 喜苦 はずみや きっく 橘亭 郵便箱 きってい ぽすと
昨年、寄席踊りで舞台にたった喜苦ジュニア達。おひねりまで飛ぶ人気に味をしめ、「今度は太神楽に出たい!」と言い出した。焦って太神楽の稽古に励み、息子に出番を奪われるのを何んとか免れた喜苦くん。落語の出番を新人・馬舟くんに奪われたことには、まだ気づいていないようだ。 メンバーを前にアツく語る彼。「これからの天狗連は若返りが必要です!いつまでも紫蝶、三代ではなく、世代交代を図っていかなければいけないと思うんですよ!そのためにも僕が・・・あれ?誰もいない・・・」大御所が元気な天狗連では未だに「世代後退」が行われている。
寿司家 銀司 すしや ぎんじ 愛知家 馬舟 あいちや ましゅう
日々高座に上がり続ける彼。しかし当人は「落語」だと言い張っているのだが、途中で寝てしまうお客さんにとっては「子守唄」にしか思えない。どう見ても子守唄を、ひたすら落語だと言い張る彼に高座の事を、天狗連内では「北朝鮮の人工衛星」と呼んでいる・・・自爆必至? 今年、愛大落研を卒業したばかり。若手が入ってこない事には定評がある天狗連に久々に現れた超新星。その実力を買われ、今回大抜擢で高座を務める。ぽっちゃり体型からのダイエットにも成功したが、芸まで痩せてないか、彼にとって真価が問われる高座となる。
福々亭 のゝ字  長々亭 馬笑  ふくふくてい ののじ  ながながてい ばしょう 
のゝ字は寄席踊りを卒業し、太神楽の仲間入りで、古呂比家一門に移籍か?
年明け早々、真っ平らな地下道で通行人5、6人を巻き込みながらもイケメンの胸に飛び込み、右足首をねんざ。治りきらぬまま3月には左手首をねんざ。その後ののゝ字の周辺で捻挫が続発。それを専門用語で、捻挫反応という。「右足、左手とバランス良く捻挫するのってすごくない?」と開き直るのゝ字。老人力も付いてきたし、動かせないせいか醜く太ってもきている・・・
このプロフィール、のゝ字のことばかりで、馬笑のことは書いてないけど、日常生活もこんなもの。
夢見亭 初音 ゆめみてい はつね 咲多家 つぼみ さきたや つぼみ
野良猫を増やさない活動に忙しい初音さん。先日、ジョギング中の男性と衝突。「ふっ飛んで後頭部を打ったのに何ともないの。助けた猫達に守られてるのね」と言うが、実はヒラリと空中回転し、猫のように音もなく着地したとかしないとか(目撃者談)。行灯の油を舐める日も近そうだ。 最近、落語会(プロの)によく出かける。「この年になってやっと落語の面白さが解ってきたみたいなの」最近って20年もの間、小市民寄席で何を聞いていたの?「そうねえ、緊張していてあまり落語を聴く余裕がなかったのかなあ?」というよりしらふで聞いてなかったかな?
弾家 呈茶 はずみや てぃーちゃ 夢見亭 鈴音 ゆめみてい すずね
先日プロの落語会で爆睡していた。「呈茶さん、相当お疲れなんですね・・・いや年をとると眠くなるらしいですね」という若手のねぎらいの言葉に、「良いお芝居や上手な落語は安心していられるから眠くなるのよ。」と反撃していた。そういえば天狗連の寄席では手に汗は握っても気持ち良く寝られないので一理ある。 去年は舞台で演奏していた二胡の演奏が、今年は大人の事情でロビーへと逆戻り。「でもお客様の近くだから反響がすぐにわかっていいわよ」と前向きな彼女。「どうぞお気軽に声かけてくださいね。」「なんなら触ってもいいですよ。」これって前向きていうより、開き直りじゃないですか?
白紅亭 和音 はっこうてい わいん 池乃家 紅笛 いけのや ぐっぴー
今は子役ブーム。タレントスクール講師も務める彼女、一人の子に年齢を訊かれ「ママより少し上かな?」と答えたら「ママは18だから先生は20歳?」と言われたらしい。サバを読むにも程がある大人たちの影響で、この子がいつか年齢詐欺のスキャンダルに見舞われないか心配だ。 「今年で40歳。那古家功とともに天狗連に入って、丸20年の節目です」という紅笛ちゃん。幾つになっても可愛らしい雰囲気の彼女だが、なぜか同期の功くんにだけ、ものすごく態度がSなのである。20年の節目にあたり、一体どんな弱みを握っているのかそろそろ明かしてほしい。
望々亭 みるく もうもうてい みるく 成田家 半玉 なりたや はんぎょく
大好きなプロ野球選手に会いたくて東京の球場に通い詰めたのに、お目当ての彼は海を渡ってメジャーリーグへ。「私のストーカー行為に怯えたのね。でも逃がさないわよ!」存在にさえ気づかれてないのに、そこまで思い込んでいる彼女には、もう、そうだね(妄想だね)としか言えない。 「みなさーん、聞いてくださーい。私やっと彼氏ができました!!」半ば狼少年(少女?)的な宣言なので、メンバー内では「またか」という雰囲気の中、とりあえずはこのチャンスを逃がさないように今年の半玉ちゃんの出番は踊りだけ。唯一しゃべらない演目だからね。
弾家 うさぎ はずみや うさぎ
一年前から始めたカービーダンスで体重が落ち随分とスリムになりました。ウエストも足も細くなり、益々小顔になった。「身体が軽くなると色々と動けていいですよ。」と、その身をもって証明してくれるのに天狗メンバーは全員伏し目がち。寄席踊りでイッパイイッパイなんだから。

 写真家  けんちゃん