自烈亭 ゝ助 じれってい ちょんすけ 何逸亭 やん泥 なにいってい やんでい
もう歳だからね、寒いと血圧が、暑いと熱中症が心配、緊張すると不整脈が出るし、暗いと足元が見えないし。だから暑くも寒くもなく、体調が良くて気持ちが前向きな日の、明るい時間帯なら出ても良いよ。小市民寄席当日がそんな日であることを切に祈りたい。 お孫さんに手をひかれ「サンヨネ」あたりで食材を仕入れている姿が、しばしば見かけられる。「ついつい子供が好きな食材ばかり買ってしまうんだよね」。そういえば先日食べたトムピザ、チーズたっぷりでとても美味でした。でもこういうのってコレステロール高いんですよね。
髪家 三代 かみや さんだい 成田家 紫蝶 なりたや しちょう
格安航空会社の進出に伴い、お馴染み「三代旅日記」にもそろそろ海外旅行の話題が出てきそう?「いやいや、僕は庶民派だからね、やはり国内旅行の噺でないとね、あまりセレブっぽい内容はできないよ」いやいや、貴方は庶民派じゃなくって立派な庶民ですよ。 旧市民病院桜ケ丘分院跡地にできた、とても立派な建物の一番偉い人をやっている。来訪者も多く、握手に記念撮影、来賓のあいさつと忙しい。とりわけ、篤志の寄付金を受けるときには、一瞬にして最高の笑顔とポーズを決める。長年天狗連と宝塚で養ってきた熟練の技である。
槍太家 一撥 やりたや いっぱつ 成田家 虚生 なりたや きゃしょう
このパンフレットのために近況を訊ねると、「自慢話なんかないし・・・」とシブる酎さん。「格好いいこと言って、これ以上モテたら身がもたないしさぁ」って、それ十分自慢話じゃん!「あっ、でも最近音信不通のあの娘が、これ見て連絡くれるかな?」。新聞の【訪ね人】コーナーと勘違いしないでほしい。 デザイン事務所を経営する虚生さんだが、非常に優秀なスタッフに恵まれている。何しろ彼に仕事の予定を聞いても「ワシは判らんで、スタッフに聞いてくれん」・・・そのくせ当人の寄席見物、芝居、歌舞伎鑑賞、サッカー観戦の予定を聞くと、分単位まで完璧に即答できる彼であった。
弾家 六区 はずみや ろっく 小呂比家 念挫 ころびや ねんざ
毎年『キャサリン』と名乗り、女子楽屋に入り浸っている六区さんも今年で還暦。「もう女装なんてやっとれんね、アハッ♪」とか言っていたが、今年は天狗ダンサーズの踊りがないと知ると焦りだした。「買ったばかりの衣装どうしよう?楽屋はどっちなの?」大丈夫、六区さんの網タイツは永久に不滅です! 太神楽が小市民寄席に登場して三十周年。沢山の皿を割り、道具は増え、毛髪は減り、倉庫は建ててもカツラは作らず、太神楽一筋に歩んできた念挫さん。『太神楽 技を磨いて三十年 芸も光れば額も光る』短歌を詠んで悦にいる彼に「額って、どこからどこまでなんですか?」とは、とても聞けない。
駒久家 南朝 こまくや なんちょう 鶴橋 減滅渡 つるはし へるめっと
耳鼻咽喉科を営む彼だが、アマプロ問わず噺家を招き、時折『院内寄席』を催している。もちろん自らも高座に上がり、お客さんとなるのは患者さんたち。寄席はいつも爆笑の渦だとの話だが、『笑わないと通院期間が延びる』というオプション付きの寄席だとは、誰も知る由もない。 豊橋の地には、プロの噺家が呼ばれる機会が極端に少ないと言われている。それは素人でありながら、年間100回を超える高座をこなす彼の存在が深く関わっていると言っても過言ではない。「高座回数と結婚回数やったら誰にも負けへんで〜!」・・・後者は自慢にはなっていない。
微笑亭 さん太 ほほえみてい さんた 那古家 攻 なごや こう
最近、落語台本での受賞が相次いだ彼、落語協会主催で『優勝賞』、上方落語協会主催で『佳作』、国立演芸場主催で『最優勝賞』とトリプル受賞となった。『なんちゃって落語作家』の面目躍如という所だが、私生活では、地位なし、金なし、嫁さんなしと、『トリプル重症』である。 向山のアピタで和服を売っている。そんな職業柄、着物を着ると我々は「さあ落語だ」と思うのだが、彼は「さあ仕事だ」って思ってしまう。先日も「一席お笑いを」と言ったつもりが、「一括でお支払いを」と言ってしまった。
弾家 喜苦 はずみや きっく 橘亭 郵便箱 きってい ぽすと
最近な無駄もろくなった、という喜苦くん。長男の小学校卒業式では号泣したとか。「僕って純粋なんですね。卒業式の一ヶ月前から涙と鼻水が出て、式の後もしばらく止まらなかったんです」。どうやら今年から花粉症デビューしたことに気づいていない様子。涙腺とともに頭のネジも緩んできている。 今度4歳になる愛娘が可愛くて仕方ないポストパパ。先日、試しに娘さんを目の中に入れてみたら痛かったらしい。最近、携帯メールに興味を持っているようだが、彼女がパパの携帯を取ろうと手を伸ばすと、満面の笑みでその手に便箋と封筒を握らせる、優秀な郵便局員の彼であった。
寿司家 銀司 すしや ぎんじ 愛知家 馬舟 あいちや ましゅう
世の中には、人知を超えた怪奇現象という物が存在する。月例寄席では、開口一番で上がる事の多い銀司さんだが、彼が出演する時に限って、なぜか20〜30分寄席に遅刻してくるお客さんが続出しているのだ・・・しかも常連さんほど。その『怪奇現象』の原因究明が待たれている。 昨年の小市民で、堂々たる高座デビューをした彼。「大学の同級生たちは、卒業・就職してから2年にもなるのに、学生気分が抜けなくて困ってるようですよ、ハハハ・・・」と笑う彼は、いまだに『リアル大学生』である。なぜそういう事態になっているのかは・・・決して訊ねてはいけない。
福々亭 のゝ字  長々亭 馬笑  ふくふくてい ののじ  ながながてい ばしょう 
一昨年、アルゼンチン・タンゴを小市民寄席で踊って、場違いな雰囲気を醸し出した二人、今年は、麻布のアルゼンチンタンゴ・スタジオの5周年パーティで寄席踊りを披露し、場違いの上塗りをした。本人たちは、地球の真反対に位置する2つの異文化交流の裏を返した、と満足気だが、果たして踊りによる世界征服の野望は、達成されるのか?乞うご期待!
夢見亭 初音 ゆめみてい はつね 咲多家 つぼみ さきたや つぼみ
ライフワークにしている「地域猫」活動で、深夜まで野良猫の保護活動をする初音さん。墓地で野良猫を待っている時、犬の散歩中の人やカップルに遭遇。「まあ、こんな時間に墓地へ来る人がいるのね、ってびっくり。でも、向こうはもっと驚いて『ギャーッ!』って全力疾走で逃げていくの」。皆さん、夜の墓地にはご用心。 目下韓流ドラマがマイブーム、レンタル店の韓流コーナーで今日はどのイケメンにしようかと物色するのが癒しの時間とか。「解りやすく言えばホストクラブの指名みたいなものね」って言ってるけど、ちっとも解りやすくないし、つぼみさん絶対ホストクラブ行ったことないと思う。
弾家 呈茶 はずみや てぃーちゃ 夢見亭 鈴音 ゆめみてい すずね
今年の天狗連の顔写真、彼女のCG技術のおかげで見間違うような美男美女がそろっている。無論もともと美しい彼女が自身の写真の変身には一晩かけ、凄い美人ができあがった。渾身の作業が終わって鏡の前に立った時、そこには見知らぬ女性が立っていた。 二胡を始めて早十年、ある時は受け付けの横、またある時はトイレの前、どこでも彼女は二胡を奏でます。年々露出の増す二の腕に悩殺されるおじさんも多いとか。そう女の二の腕は人生を語るのです。これがホントの「二の腕話」
白紅亭 和音 はっこうてい わいん 池乃家 紅笛 いけのや ぐっぴー
松葉町で経営しているお店「ピックハウス」も今年で十周年。天狗連では「和音(わいん)」だが、店では「アニー」と呼ぶ人が四割、本名「亜季」で呼ぶ人が四割、残りは「ママ」・・・だったのだが、最近どうみても年上のおじさんに「おっかさん」と呼ばれた。そういう場合、割増料金ということにしている。 『俺と天狗連、どっちが大切なんだ!』『それはもちろん、て・・・て、て、亭主のあなたよ』。そんな会話が繰り返された結果・・・か、どうかは謎だが、新年早々に離婚し、娘さん二人との生活を始めた彼女。「天狗連には三回目の結婚で幸せになった先輩もいるから大丈夫!」。そこ目指しちゃだめだと思う。
望々亭 みるく もうもうてい みるく 成田家 半玉 なりたや はんぎょく
メジャーリーグへ行ってしまった。大好きな野球選手を思い続けて一年半。大活躍のニュースを見るたびに、「私のことを忘れてしまったのかしら。活躍なんてしなくていいから、早く失敗して日本に帰ってくればいいのに」とつぶやくみるくちゃん。彼のご両親の家に火でもつけやしないかと心配だ。 かっては天狗連一の美貌と言われていた?いやいや今でも遠巻きに見ればなかなかの美貌、大丈夫ですよ。そう公会堂は彼女にとっては狭すぎるのだ。来年の小市民寄席は、このたび駅前にできた大きなホールで行われることを密かに願っている。
弾家 うさぎ はずみや うさぎ 艶目家文鶴 いろめや あやつる
天狗連女性メンバーにおける圧倒的最年少にもかかわらず、皿回しに傘廻しと他の女性たちのできないことを次々に会得している。そして昨年は結婚、現在8か月のおめでた、その上胎教のために皿回すらしい、他の女性メンバーの知らない世界へと走り続けている。 新入会、現役愛大落研、19歳。天狗連では天文学的若さである。「彼女が半玉の歳になる頃俺は一体・・・」おじさんたちに己の余命を意識させる若さである。

 写真家  けんちゃん