髪家 三代 かみや さんだい 成田家 紫蝶 なりたや しちょう
毎年ご自宅の豪邸の大広間を稽古場として使わせていただく。ご家族に迷惑かけぬよう、ご都合を伺って稽古日を決めるのだが、いい加減な連中が多く稽古日でもないのに押しかける輩が後を絶たない。「お前らいい加減にしてくれよ!」ただ、正しい稽古日に参上すると、三代さんが忘れて出かけてしまっていることがしばしばある。 第40回を機に小市民寄席のトリは、南朝、減滅渡、さん太らの若手に譲り、自らは軽めのネタで、浅い出番、時には新作、気楽な立場に徹する旨を表明した。「えっ?3人とも還暦間近!若手じゃないじゃん‼僕の経験上、還暦~古希ってまだ体力的にあまり差がないような気がするんだよね……」やる気じゃん。
成田家 虚生 なりたや きゃしょう 弾家 六区 はずみや ろっく
三河弁落語で人気の彼だが、このたび第67回日本観光ポスターコンクールに於いて「観光庁長官賞」の受賞を果たした。一流デザイナーの仲間入りである。奥ゆかしい彼は、あまりアピールしないが大変な快挙らしい。市長にも半玉にもなれなかった成田家一門に於いて、彼だけそっと巨匠になった。 小学生になった孫たちに対し、祖父としてしっかりしつけをしなくてはと思うのだが、彼が昔、父として子供達を叱っていた言葉は、今の時代、虐待とかパワハラとか言われかねないことに気付いた。でも言うべきことは言ってやらないと!祖父として、ソフトな言葉でしつけている。
小呂比家 念挫 ころびや ねんざ 何逸亭 長久 なにいってい ちょうく
高齢化の進んだ天狗連だが、意外なことにいわゆる「ハゲキャラ」で売っているのは彼一人である。ところが今回は、マウスが参入。しかも太神楽対音楽ネタというテクニックを争うジャンル同士。負けられない!より高い完成度を目指し、毎日稽古の時は鏡に向かい、腕を、いや頭皮を磨いている。 ご記憶の方もおありでしょう、20年、30年前、太神楽といえば捻挫、長久のコンビでした。お互いまだ喋りは未熟で、今の捻挫、キックに比べると無口な太神楽でした。今の自分の話芸をもってすれば、もっと良いものができるはずだ、捻挫さんはいつか私の方を振り向いてくれる♡、今日も職場の厨房で一人皿を回している。
駒久家 南朝 こまくや なんちょう 鶴橋 減滅渡 つるはし へるめっと
豊橋市民病院から、蒲郡でつげ耳鼻咽喉科を開院して22年。最近、「玉の海物語」「竹島水族館の仲間たち」「三谷祭りの女」といった蒲郡のネタを演る機会が多く、地元では大変な人気で引っ張りだこ。ただ、いつも同じような噺ばかり聴かされて、耳にたこができた蒲郡市民が結構いる。 破天荒なイメージを持たれている彼だが、実は真面目、寄席の構成から設営、当日の進行、すべて彼が仕切っている。さらに家に帰れば家事に子育てもこなす真人間、破天荒なんてとんでもない。ただしこれは、しらふの時に限られる。ということは、彼の人生の半分は、やはり破天荒なのである。
微笑亭 さん太 ほほえみてい さんた 那古家 攻 なごや こう
数々の落語会に出演中の彼だが、落語作家としての活躍も目覚ましい。その受賞歴も凄まじく、平成16年の六人の会を皮切りに、落語協会、国立演芸場、上方落語協会等々のメジャーなコンクールを総なめ、しかも毎年のように。各界の審査の師匠方は、横井正幸という名前を見た時点で笑い出しているらしい。 倉敷へ引っ越して2年、昨年の西日本豪雨で被災した、皆で心配した。たまに豊橋に戻ってくる、皆で集まって飲み会する。楽屋見舞いには、瀬戸内特産のミカンもってきてくれる、皆で取り合いになる。天狗連のLINEに時々秀逸なギャグをぶち込んでくる。皆で絶賛する。何だかんだで豊橋にいる時より存在感が大きい気がする。
弾家 喜苦 はずみや きっく 橘亭 郵便箱 きってい ぽすと
落語と太神楽の二刀流、天狗連の大谷を目指していた彼だが、今回は二日とも太神楽での出演。二刀流はどうしたの?いやいや大谷も今年は打者に専念でしょ。更なる飛躍へのステップですよ。大谷と僕って天才同士何か通じるものがある訳ですよ。確かに大谷の打率と彼の皿回しの成功率、どちらも3割前後か。 ふとん君という後輩がやっとできた、ただし今年も若手のホープという立場は相変わらずで、念願のトリを取ることにはならなかった。それどころかこの後輩、紫蝶、三代、さん太と続く愛大落研OB、落語は上手いし気は利くし、もう来年あたりトリに抜擢なんて噂もあり気が気ではない。
笑風亭 風敦 しょうふうてい ふとん
めでたく大学卒業、地元の某有名信用金庫に無事就職。やっと長続きしそうな若手が現れたと、メンバー一同心から喜んでいる。落研と天狗連で培った話芸を武器にどんどん出世して、銀行の催し物の余興に是非呼んでいただきたい。ただ彼が支店長、理事長と出世する姿を見届けられるメンバーは………?
福々亭 のゝ字  長々亭 馬笑  ふくふくてい ののじ  ながながてい ばしょう 
毎年、本番の2~3日前には東京から豊橋へ、皆の踊りのチェック、熱心に指導してくれる。数年前までは芭蕉が、ダイナミックかつ複雑な振り付けのかっぽれを見せてくれて、これを皆でマスターしようなどど考えたこともあった。しかし月日は流れそれは200%無理と悟った。最近は、一応かっぽれの「白帆~がさぁ~」の片足立ちが転ばずできればまあ良しとしている。
夢見亭 初音 ゆめみてい はつね 咲多家 つぼみ さきたや つぼみ
踊りのテンポが?とかコントのセリフが?とかよく言われる彼女ですが、そりやそうでしょう、長く取り組んでいるノラ猫の活動がようやく軌道に乗り、代表者の彼女は、マスコミ取材やら何やら、猫の手も借りたい忙しさ。その手を貸してくれる猫まで探さなくてはならない。 長年金融機関で培ってきたノウハウを天狗連の活動に生かしたい!まず手始めは、チケット販売のオンライン化、安物の景品はやめてポイント制として、最終的にはお客様にはIDカードとパスワードの提示でご入場いただく。多分会計の三代さんは理解不能、入場できるお客さんは13人ぐらいしかいないだろう。
弾家 呈茶 はずみや てぃーちゃ 夢見亭 鈴音 ゆめみてい すずね
有楽町の実家を改装して始めた「富久有寄席」、彼女の努力とセンスで1年経過。天狗連の落語だけでなく、女流落語の会、お琴の会、スタンドアップコメディと多彩な催しで大盛況。ことに打ち上げは席亭自ら腕を振るった豪華料理に美味しいワイン。ただ席亭、ワインを飲みすぎて、採算が取れているのだか、毎回よく分からない。 今年もお仲間とお弟子さん達とで一緒に、二胡を演奏、開演前の会場を盛り上げていただきます。さらに、プログラムの広告に二胡の会を掲載、この地域に二胡の音色を響かせたいと活動中。初音さんの猫の保護活動に刺激を受けて、二胡の保護活動に力を入れています。
白紅亭 和音 はっこうてい わいん 池乃家 紅笛 いけのや ぐっぴー
芸名にしてしまうほどのワイン好き、良いワインはね、20年30年してやっと花開くものもあるんですよ。抜栓する時は心が躍りますね。ただし彼女が毎年踊りと演技の指導をしている70年物のおじさんたちは、一向に花開かないし、ちっとも上手く踊らない。彼女の心は折れている。 小市民寄席だけ出て来る、めくりのお姉さんという印象の方も多いと思いますが、大学時代は落語研究会、小市民寄席でも落語ばかりか三代さんの漫才の相方も務めた実力者なのです。結婚、出産を経て人間的にも成長、高座への復帰を願う声も多いです。しかも今復帰すれば、「最年少」女流落語という信じられない肩書が手に入ります。
望々亭 みるく もうもうてい みるく 成田家 半玉 なりたや はんぎょく
女流の落語は、現在彼女一人、しかも抜群の歌唱力で、昨年、一昨年の「歌謡ショー」では天狗連の歌姫の座を確たるものとした。そんなことないですぅ、歌姫だなんて過大評価ですぅ。いやいや決して過大評価ではありませんよ、歌唱評価です。 最近、堅い職業への就職が決まったそうで、皆一安心している。天狗連で培った話術と、持って生まれた美貌を生かすことのできる職場だそうでホントに良かった。ただ慣れない仕事に天狗連のお稽古、さらには富久有の管理人に花婿探しと、多忙を極める生活だとか、仕方ないね「美貌暇なし」だ。
弾家 うさぎ はずみや うさぎ 笑顔亭 ふりかけ  にっこりてい ふりかけ
FM豊橋のパーソナリテイも1年が過ぎ、上手いこと暇そうな天狗連メンバーを借り出して、番組も好調の様子。彼女自身もしゃべりもかなりも板についてきた。太神楽の高座でも間違いなく捻挫よりも上手くしゃべれるし、笑いも取れるのだろうが、そこは師弟関係、今のところ、猫をかぶっているし、爪を隠している。  コントでは、真面目そうなメイド、母親といったおとなしめの役が多い彼女だが、最近女優魂に火がついてきた。今年は、美魔女っていうか、妖艶な女、大勢の若いツバメに誘惑される、魔性の女を演じてみたいのよ♡そりゃ叶えてあげたいけど、大勢の若いツバメを演じる役者が天狗連には一人もいない。